夜になると、静けさが増すぶん、自分の心の声が大きく聞こえてくることがあります。
それはときに、孤独や不安、自己否定のささやきだったりもします。
「誰にも言えないことがある」
「心がザワザワして、眠れない」
「誰かに話したいけど、誰にも話せない」
そんな夜を、私は何度も経験してきました。
風俗で働いていた頃、借金の返済に追われていた頃、名前を呼ばれずに過ごした日々。
誰にも理解されないと思い込み、ただただ一人で震えていた時間もありました。
でも、今は少し違います。
夜の孤独に負けそうになっても、心を落ち着ける“自分なりの方法”を持つようになったから。
今回は、そんな私が実際に試してきた
「孤独な夜に、心を落ち着けるためにしている3つのこと」を紹介します。
あなたの夜にも、やさしい呼吸が戻りますように。
自分の気持ちを、他人になったつもりで書き出す

夜がしんと静まり返る頃、私はノートを開きます。
スマホでもPCでもなく、あえて紙にペンで書く。
たとえば、こんなふうに——
- 今日はどうしてこんなに心がザワつくんだろう
- 本当は誰かに、ただ「大丈夫?」って言ってほしいだけなのかもしれない
- 嫌なことを思い出して、また自己嫌悪してる
これを「ジャーナリング」と言う人もいるかもしれないけれど、私は“まい自身との会話”だと思ってます。
しかもポイントは、「他人のことみたいに書く」こと。
たとえば、こう変換します。
まいは、今日すごく不安そうにしていた。
たぶん、ひとりぼっちだと感じる出来事があったのかもしれない。
自分の感情に“他人の視点”を加えるだけで、急にやさしくなれる。
まるで、どこかの誰かがそっと寄り添ってくれてるような、不思議な安心感が生まれるんです。
書くことに正解はないし、きれいな言葉じゃなくていい。
乱暴でも、泣きながらでも、めちゃくちゃでもいい。
ただ、**「今の気持ちを見える形にする」**ことで、心の圧がふっと軽くなるのを私は知っています。
夜だけの「ひみつのルーティン」を持つ

夜に不安になるのは、“時間が止まっている感覚”があるからだと思うんです。
SNSも止まり、仕事の連絡もない。
他人とつながっている感覚がなくなると、私自身も「存在していないみたい」に思えてくる。
そんなときのために、私は**「夜だけのひみつのルーティン」**を決めました。
具体的にはこんな感じ:
- ラベンダーのアロマを焚く
- 照明を暗めにして、肌ざわりの良い服に着替える
- お気に入りのハーブティーをいれて深呼吸する
- 昔読んで泣いた本を、1ページだけ読み返す
「それだけ?」と思うかもしれません。
でも、この“自分を大切に扱う”儀式のような時間が、私の孤独をすこしずつ溶かしてくれる。
特に香りと手ざわりは、脳に“安心”を思い出させてくれるスイッチになります。
まるで「あなたはここにいていいんだよ」と、世界がそっと伝えてくれるみたいに。
“名前のある私”を取り戻すSNSの使い方

少し意外かもしれませんが、私はSNSが孤独を和らげてくれたことも多かったです。
もちろん、比べて落ち込むときもあったけど、
自分の思いを発信するようになって、
「いいね」と言ってくれる誰かがいて、
少しずつ「私はここにいていい」と思えるようになりました。
特に、“名前のある私”で投稿することが大切でした。
風俗で働いていたころ、名前なんてなかった。
源氏名はあっても、それは誰かのための仮面。
だからこそ、“まい”という名前で、私自身の言葉を発信することが、
私の孤独を癒してくれたんです。
発信することが怖い人もいるかもしれません。
でも、最初は「自分だけの言葉日記」でいい。
“今日の気づき”や“今感じていること”を、少しだけ吐き出す場所を持つだけで、
誰かの孤独と静かにつながれるのだと思います。
最後に:孤独な夜は、あなたを壊すためにあるんじゃない
孤独な夜は、ときに苦しくて、息が詰まって、涙が勝手に出てしまうこともある。
だけど、その夜を乗り越えたときに、
ほんのすこしだけ、自分にやさしくなれる朝がやってくることも、私は知ってます。
私が今こうして書いているのも、
あのとき誰にも言えなかった夜が、
今になって誰かの“共感”に変わると信じているから。
もし、今、心が苦しい夜を過ごしているあなたがいるなら、
無理にがんばらなくていい。
まずは、自分にやさしくすることから始めてみてください。
あなたがあなたを大切にする夜が、いつか日常になりますように。