SNSって、なんだか怖い。 見知らぬ誰かの言葉に心をざわつかせたり、 ちょっとした投稿が思わぬ誤解を生んだり。 そんな経験、ありませんか?
私も、かつてはそうでした。 SNSは誰かとつながるための場所なのに、 私はいつも孤独と不安を抱えていた。 だけど、今ではSNSが私にとって 「自分を表現できる味方」になったんです。
これは、そんな私の変化の記録です。
SNSが怖かった理由
SNSが怖かった理由。それは、 「誰かに否定されるかもしれない」という恐れでした。
過去に、何気なく投稿した日常の一コマに “そんなことわざわざ書く?”という コメントをもらったことがあります。
たった一言。 でもその一言で、私は「発信してはいけない人間」 になった気がした。
SNSのタイムラインを見れば、 誰かのリア充な投稿が並び、 比較して落ち込んで、 “どうせ私なんて”っていう思考がぐるぐる。
“見てるだけ”の時間がどんどん長くなり、 “自分の言葉”はどんどん遠のいていった。
でも、言葉にしたかった
それでも、 私の中にはずっと「書きたい気持ち」がありました。
夜、寝る前にふと浮かぶ気持ち。 誰にも言えない寂しさや不安。 誰かと共有できたら、少し楽になるかもしれないのに。
でも、怖い。 誰かに笑われたら? 変な人だと思われたら?
そんな時、私はまず “誰にも見せない日記”を書くようになりました。 スマホのメモ帳に、ただただ自分の気持ちを書き出す。
そこから少しずつ、 「誰かに伝えたい気持ち」が育っていったんです。
発信することが怖くなくなったきっかけ
SNSの発信を再開したきっかけは、 ある匿名アカウントの投稿でした。
その人は、自分の弱さを正直に書いていた。 “こんな夜があるよね”、 “今日も泣いてしまった”、 そんな言葉が、自分のことのようで。
“あ、こんなふうに言葉にしていいんだ”って、 思えたんです。
そこから私も、 夜だけ使う匿名アカウントをつくり、 少しずつ、自分の気持ちを投稿するようになりました。
最初は”いいね”なんて一つもつかなかった。 でも、それでも書くと気持ちが少し楽になった。
それが、私にとっての回復のはじまりでした。
発信が“味方”になった瞬間
ある投稿に、初めてリプライがつきました。 “私も同じ気持ちでした”と。
誰かに共感してもらえるって、 こんなにあたたかいんだ。
そこから少しずつ、 自分のペースで書きたいことを書くように。
過去のことも、今のことも、 誰かのためじゃなく、自分のために書く。
それが、まわりまわって 誰かの心をそっと支えることもある。
今ではSNSが、 「誰かと比べて落ち込む場所」じゃなくて、 「自分を確かめる場所」に変わりました。
SNSとの向き合い方、私なりのルール
もちろん、今でも怖いときはあります。 でも、だからこそ 自分なりのルールを持つようになりました。
- 無理に発信しない
- 数字に振り回されない
- 見たくないものはミュートする
- 自分のために書く
このルールがあるから、 SNSが“味方”でいられるんだと思います。
おわりに
発信することは、 誰かに届く可能性を持つということ。 でも一番先に届いてほしいのは、 自分自身の心だと思うんです。
SNSが怖くて仕方なかった私が、 今こうして言葉を届けている。
もしあなたが、 「発信が怖い」と思っているなら、 無理せず、自分のペースで。
ほんの少しだけ、 誰かに届いてもいいなって思えるときがきたら、 その時に、そっと言葉にしてみてください。
きっと、大丈夫。